ゴマ一粒に対して、わずか1%程度しかないゴマリグナンには、セサミンの他にセサモリンやセサミノール等の成分が含まれています。
ゴマリグナンを構成している成分の割合は、セサミンは約0.5%、セサモリンは約0.3%、セサミノールは約0.08%です。
このように、ゴマリグナンにはセサミンが半分以上を占めていて、セサモリンやセサミノールは少量しか含まれていません。
セサモリンも、セサミンと同様に脂溶性で、抗酸化作用のある成分です。
セサモリンを熱によって分解すると、セサモールという抗酸化物質を生成することができます。
また、セサモリンが代謝されると、セサミノールになります。
このように、セサモリンはゴマ油等にも含まれるセサモールやセサミノールなどの抗酸化物質の前駆体でもあります。
ゴマサラダ油等の製造工程で、セサモリンがさらに強い抗酸化物質に変化することによって、油の酸化を防ぎます。
セサモリンも、セサミンのように抗酸化作用があり、ガンや老化の原因となる活性酸素を除去します。
余分な活性酸素を減らすことで、シミやシワを防いで若さを保つことができます。
また、悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化などを予防する働きもあります。
さらに、疲労回復や二日酔いの予防にも効果が期待できます。
セサモリンの一日の摂取目安量は、セサミンと同様に約10mg程度です。
ゴマ一粒あたりに、セサモリンはわずか0.3%程度しか含まれていないため、セサモリンを摂取するためには沢山のゴマを食べる必要があります。
しかし、ゴマは一粒一粒が硬い殻に覆われているため、そのままではゴマの中に含まれているセサモリンを十分に吸収することは難しいです。
セサモリンの摂取には、ゴマ油がおすすめです。
また、ゴマサラダ油や焙煎ゴマ油には、セサモリンが前駆体である強い抗酸化物質が含まれているため、より老化やガン等の予防効果に期待できます。
ゴマ油にはセサモリンが多く含まれていますが、ゴマ油を沢山食べてしまうと余分な脂肪がついて肥満にも繋がってしまいます。
このため、食べ過ぎには注意が必要です。
毎日の料理の中で、他の食材とのバランスも考えながら、ゴマやゴマ油を取り入れることが大切です。
ゴマ油ではなく、ゴマからセサモリンを摂取する場合は、いりゴマやすりゴマを食べましょう。
ゴマを炒ったり擦ったりすることで、ゴマが硬い殻に覆われている状態ではなくなるため、効率よくセサモリンを吸収することができます。
毎日意識的にゴマやゴマ油を取り入れて、健康で若々しい体を手に入れましょう。