青汁とは、大麦若葉やケール、明日葉などの生の野菜を絞った汁のことをいいます。
生であるため、野菜に含まれているビタミンやミネラルなどの栄養素が良い状態で体内に届き、その効能を最大限得ることができるのです。
青汁の主な素材である大麦若葉、ケール、明日葉には、健康と美容に役立つ様々な成分が含まれています。
そんな青汁を、ゴマに含まれている有効成分であるセサミンとあわせて摂取することで、多くの相乗効果をもたらしてくれるのです。
2-1.生活習慣病の予防・改善
2-1-1.青汁が生活習慣病を予防するメカニズム
青汁の主成分の一つである大麦若葉とは、大麦の若い葉の部分を指します。
この大麦若葉には、SOD酵素や鉄、亜鉛やβ-カロテンなど様々な栄養素がバランス良く含まれています。
SOD酵素は、セサミンのように活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
SOD酵素によって活性酸素が除去されると、血液中のコレステロールや中性脂肪の酸化が免れ、過酸化脂質の発生が抑制されるのです。
その結果、血液がサラサラになって動脈硬化の予防につながります。
SOD酵素は、動脈硬化だけでなく、高血圧と糖尿病の予防にも効果的です。
実際に行われた実験では、高血圧の状態にあるラットにSOD様成分を投与し続けた結果、SOD様成分が血圧の上昇を抑制したことがわかりました。
また、糖尿病のラットにSOD様成分を投与した結果、血糖値の上昇を抑制する傾向が明らかとなりました。
さらに、大麦若葉に含まれているカリウムは、血圧に影響を与えるナトリウムの排出を促す働きがあるため、高血圧の予防に適しています。
青汁に含まれている明日葉も、動脈硬化の予防に役立ちます。
明日葉の成分の一つであるカルコンには、血液中のコレステロールや内臓脂肪を減少させる働きがあります。
このように、青汁には、生活習慣病の予防に役立つ栄養素が多く含まれているのです。
2-1-2.セサミンが生活習慣病を予防するメカニズム
ゴマに含まれているセサミンも、生活習慣病の予防のために最大限の力を発揮してくれる成分です。
セサミンの持つ大きな力が、抗酸化作用です。
体内に取り入れられたセサミンは、肝臓に血液を運ぶ門脈で吸収され、肝臓に到達した後に強い抗酸化物質へと変化します。
そして、肝臓をはじめ体内でその力を十分に発揮し、細胞の機能を低下させる活性酸素をしっかりと除去してくれるのです。
その結果、細胞の持つ機能が高まります。
肝臓の機能が高まると、肝臓の持つコレステロールの調整機能や脂質の代謝機能がスムーズに働くようになり、コレステロールや中性脂肪を減らすことができます。
また、膵臓の機能が高まると、血糖値を下げるために欠かせないインスリンの分泌が促されるのです。
さらに、セサミンの持つ抗酸化作用は、過酸化脂質の発生も抑制してくれます。
セサミンの持つこれらの効能によって、動脈硬化や高血圧、生活習慣病の予防が叶えられるのです。
そして、そのセサミンに前項でご紹介した青汁をあわせて摂ると、それぞれの成分が持つ力によって大きな相乗効果が生まれ、生活習慣病の予防と改善を実現する可能性がさらに高まります。
2-2.免疫力の向上
2-2-1.青汁が免疫力を高めるメカニズム
大麦若葉に含まれているβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わり、粘膜を丈夫にする働きがあります。
また、大麦若葉に含まれているビタミンCは、免疫機能に関わる白血球の働きを強化し、自らもウイルスに攻撃をしてくれるのです。
ケールに含まれているリブロース1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシラーゼ(ルビスコ)という成分には、免疫機能成分を生産する働きがあります。
また、ケールと明日葉にも、大麦若葉のように免疫力の向上に役立つβ-カロテンやビタミンCが含まれています。
2-2-2.セサミンが免疫力を向上するメカニズム
体内に侵入したウイルスや細菌は、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)といった免疫細胞が攻撃して退治してくれます。
しかし、この免疫細胞は活性酸素に弱いという性質があります。
ですから、ストレスや偏った食生活などの影響を受けて、体内に活性酸素が過剰に発生してしまうと、NK細胞といった免疫細胞の機能が低下してしまうのです。
セサミンには、強い抗酸化作用があるため、免疫細胞にダメージを与える活性酸素を十分に除去し、免疫力を高めてくれます。
このセサミンを、青汁とあわせて摂取することで、相乗効果によってより免疫力が高まり、病気に負けない強い体が叶うのです。
2-3.美容効果
2-3-1.青汁が美しい肌を叶えるメカニズム
青汁の大麦若葉には、亜鉛が豊富に含まれています。
この亜鉛は、遺伝子情報を伝達する役割のある酵素の成分となります。
また、タンパク質を合成する役割を果たしてくれます。
このような働きによって、新陳代謝が高まり、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが正常に行われるようになります。
その結果、シミやシワ、肌荒れなどを予防することができるのです。
ケールに含まれているビタミンEには、末梢血管を広げて血行を良くする働きがありますが、この働きも新陳代謝を活発化させてくれるのです。
さらに、大麦若葉やケール、明日葉に含まれているβ-カロテンは、シミの原因となるメラニン色素の発生を抑制する働きがあります。
また、β-カロテンが体内でビタミンAに変わると、ビタミンAの作用によって皮膚や粘膜が丈夫になり、肌荒れのない肌と導かれます。
大麦若葉やケール、明日葉にはビタミンCも豊富に含まれているため、摂取することで肌のハリを維持する働きを持つコラーゲンの生成が促進します。
このように、青汁に含まれている成分は、若々しい美肌を維持する効果に期待できるのです。
2-3-2.セサミンが美しい肌を叶えるメカニズム
セサミンの抗酸化作用によって肝臓の機能が高まると、肝臓の持つ代謝機能も活性化します。
その結果、基礎代謝や新陳代謝が高まり、肌のターンオーバーがスムーズに行われるようになります。
また、セサミンは「植物性エストロゲン」とも呼ばれている成分です。
この植物性エストロゲンは、植物でありながら女性ホルモンのエストロゲンとよく似た構造を持っているため、体内に取り入れるとエストロゲンと似た働きを行ってくれるのです。
エストロゲンには、コラーゲンの生成を促進する働きがあるため、セサミンを摂取することでコラーゲンを増やし、肌のハリや弾力を維持することができます。
そんなセサミンと、美容に役立つ成分を豊富に含んでいる青汁をあわせて摂ることによって、相乗効果が生まれてさらに理想的な美肌へと生まれ変わるのです。
人気が高い青汁は様々な商品が出回っていますが、素材や製造の違いでその品質に大きな違いがあります。
良質で吸収率の高い青汁を選ぶためには、生野菜を絞って作られているかどうかを確認すると良いでしょう。
また、忙しい方やサプリメントが苦手な方には、セサミンが含まれている青汁がお勧めです。
このような青汁なら、お茶を飲む感覚で手軽にセサミンと多くの栄養素を摂取することができます。