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セサミンによる病気の予防・改善（骨粗しょう症）

セサミンとは、ゴマに含まれている抗酸化物質であるゴマリグナンの一種です。
このセサミンは、ゴマ一粒あたりにわずか1％程度しか含まれていませんが、健康面に様々な効果をもたらしてくれます。
そんなセサミンの持つ働きは、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
では、セサミンがどのように骨粗しょう症予防に役立つのか、そのメカニズムをご紹介します。

1.セサミンの骨粗しょう症予防に役立つ働きとは

骨粗しょう症とは、骨に含まれているカルシウム等が減り、骨の強度が低下して骨折するリスクが大きくなる病気です。
骨は、細胞の吸収と形成を繰り返しながら、毎年骨全体の約30％が新しく生まれ変わっています。
しかし、この循環が上手く働かなくなると、骨の密度は少なくなって骨粗しょう症が進行してしまうのです。
なんと50歳以上の女性の3人に1人が骨粗しょう症にかかっており、女性の骨粗しょう症による骨折は男性の2倍にも及びます。
その理由には、閉経後のホルモンの減少が大きく影響しているのです。

2.骨粗しょう症が起こるメカニズム

2-1.エストロゲンの減少
骨の中では、古い骨が削られる「骨吸収」と、新しい骨が作られる「骨形成」が常に起こっています。
これによって弾力があって骨折しにくい強い骨が保たれているのですが、この骨吸収と骨形成のバランスが崩れてしまうと、骨を作る量より削られる量が増えてしまいます。
すると、骨の量が減少し、脆くなって骨粗しょう症になる可能性が高くなるのです。
骨の密度は20歳前後でピークに達した後、40歳代半ばまではほぼ一定を保ちますが、50歳前後からは女性ホルモンの減少に伴って低下していきます。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨吸収を抑える働きがあります。
しかし、このエストロゲンは加齢とともに減少してしまうのです。
すると、骨吸収を抑える力が弱くなり、骨吸収が増加して骨粗しょう症を起こしやすくなります。

2-2.血行不良によって骨に栄養が行き届かない
血行不良によって、カルシウム等の栄養素が骨に十分に行き届かなくなることも、骨粗しょう症の原因となります。
血行不良には様々な原因がありますが、その一つとして脂質の多い偏った食事を続けることによって血液中に悪玉コレステロールや中性脂肪が増え、血液がドロドロになったことが考えられます。
また、女性ホルモンの減少に伴って自律神経が乱れたことにより、交感神経が優位になって血管が細くなることも血行不良の原因になります。
セサミンには、骨粗しょう症を引き起こすこれらの原因を解消する効果があります。

3.セサミンが骨粗しょう症を予防するメカニズム

3-1.加齢によって減少したエストロゲンの働きを補う
実は、セサミンは「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。
植物性エストロゲンとは、植物に含まれているエストロゲンと構造がよく似た成分で、体内に取り入れることで女性ホルモンと似た働きを行ってくれるのです。
ですのでセサミンを摂取することで、加齢によって減少したエストロゲンの働きを補うことができます。
すると、そのエストロゲンと似た働きによって骨吸収を抑えることができ、骨粗しょう症の予防に繋がるのです。

3-2.肝臓の機能を高めて血行を良くする
セサミンを摂取すると、肝臓に血液を運ぶ門脈と呼ばれる静脈で吸収され、肝臓に到達した後に強い抗酸化物質に変化します。
そして、肝臓で直接抗酸化作用を発揮し、細胞を酸化させる活性酸素を除去します。
すると、活性酸素によるダメージから肝臓の細胞を守る事ができ、肝臓の機能が高まります。
肝臓の機能が高まると、肝臓の持つコレステロールの調節機能がスムーズに働くようになります。
これにより、血液中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすことができます。
また、肝臓の機能が高まることで、脂質の代謝機能も正常に働くため、脂質を上手くエネルギー等に変えることができます。
これらの結果、中性脂肪が減って血液がサラサラになるのです。
前項でもご紹介したように、セサミンはエストロゲンと似た働きを持っています。
このエストロゲンと似た働きによって、女性ホルモンのバランスが整うことで自律神経のバランスも良くなるのです。
すると、交感神経と副交感神経のバランスが良くなり、血行も良くなります。
このように、セサミンを摂取することで血液がサラサラになって血行が良くなり、その結果骨にカルシウム等の栄養素が十分に行き届くようになって、骨粗しょう症の予防へと導かれるのです。