セサミンとは、ゴマに含まれている抗酸化成分で、体内に取り入れることで健康や美容に幅広い効果をもたらしてくれます。
このセサミンは、老化予防やがんなどの病気を防ぐだけでなく、筋肉痛の予防にも役立つ成分です。
筋肉痛とは、運動に伴って起こる筋肉の痛みのことをいい、一般的には運動が終わってからある程度時間がたってから起こる「遅発性筋痛」が筋肉痛と呼ばれています。
1-1.筋肉を構成している線維に傷がつくことによって起こる筋肉痛
普段あまり使わない筋肉を使ったり、同じ筋肉ばかり使ったりすることで、筋肉を構成している筋線維という線維などに微細な傷がつきます。
すると、損傷した筋線維を修復するために、白血球といった血液成分が集まるのですが、この際に炎症が起きてセロトニンやヒスタミンなどの刺激物質が生産されます。
そして、この刺激物質が筋肉を包んでいる筋膜を刺激し、それが痛みとして現れるのです。
1-2.活性酸素による酸化ストレスによって起こる筋肉の損傷
筋肉痛は、体内で発生する活性酸素が原因となって起こる場合があります。
活性酸素とは、人が呼吸によって酸素を吸うことで自然と発生し、体内に侵入した細菌やウイルスを除去する働きがあります。
しかし、激しい運動などによって活性酸素が過剰に発生してしまうと、健康な細胞にまでダメージを与えてしまい、傷つけてしまいます。
運動によって筋肉の細胞が活性酸素の攻撃を受けると、筋肉細胞の膜が破壊されてつぶれてしまい、筋肉痛に繋がってしまうのです。
2-1.セサミンを含むゴマには筋肉の修復に役立つ栄養が含まれている
筋肉痛を予防するためには、運動をする前に軽いストレッチやジョギングをすることが効果的です。
また、運動する前に、筋肉の修復に使われるタンパク質(アミノ酸)を摂取すると良いでしょう。
なんとセサミンを含んでいるゴマには、筋肉の分解を抑えて合成を促進するアミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)がバランスよく含まれています。
ですので、ゴマを食べることで、筋肉を作っているタンパク質が運動によって分解されることを抑えることができ、さらに新しいタンパク質の合成を促して筋力を高めることができます。
その結果、筋肉痛の予防も叶えられるのです。
2-2.抗酸化作用で活性酸素を除去する
セサミンを体内に取り入れると、肝臓に血液を運ぶ門脈で吸収され、肝臓に到達した後に強い抗酸化物質に変化します。
そして、その強い抗酸化力によって活性酸素を十分に除去することができます。
ですので、セサミンを摂取することで、筋肉細胞の膜を活性酸素による攻撃から守ることができ、筋肉痛の予防へと繋がるのです。
毎日運動をされている方は、セサミンを日常的に摂取すると、より効率よく筋肉痛を予防することができるでしょう。