セサミンの抗酸化作用は、健康に良い様々な効果をもたらします。
その強い抗酸化力は二日酔いだけでなく、飲んでいる最中に頭痛や吐き気を起こす悪酔いにも効果があります。
二日酔いはお酒を飲んだ次の日などに起こりますが、悪酔いは飲んでいる最中に頭痛といった症状が起こります。
悪酔いを起こしてしまう原因は、肝臓でアルコールを分解するスピードよりも速いペースでお酒を飲んでしまうことです。
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その際にアセトアルデヒドという有害物質が発生します。
お酒に弱い方は、このアセトアルデヒドを分解する力が弱いため、血液中にアセトアルデヒドが長く残ってしまいます。
その状態でまたアルコールを摂取してしまうと、血液中にアルコールとアセトアルデヒドが存在し、アセトアルデヒドの割合が多い場合に頭痛や吐き気といった症状が現れます。
2-1.アセトアルデヒドを分解する酵素を活性化させる
悪酔いを防止するためには、アセトアルデヒドが分解されて少なくなったタイミングで、次のアルコールを体内に入れるというペースで飲むことが望ましいです。
しかし、そのアセトアルデヒドが分解されたタイミングを、自分で把握することは困難です。
そこで役に立つ成分が、セサミンです。
セサミンは、悪酔いの原因になるアセトアルデヒドを分解する酵素を活性化させる働きがあります。
お酒を飲む前に、セサミンを含んでいるゴマやサプリメントなどを体内に入れることで、アセトアルデヒドが素早く分解されるようになり、悪酔いを防ぐことができます。
また、セサミンはアセトアルデヒドだけでなく、アルコールを分解する酵素も活性化させます。
2-2.活性酸素を除去して肝機能を向上させる
さらに、アルコールを摂取することで発生する活性酸素を除去して、肝細胞を守り肝機能を高めることができます。
肝機能が高まることで、アルコールの分解機能が正常に行われるようになり、悪酔いや二日酔いを防ぐことができます。
このように、セサミンには、悪酔いを防ぐために役立つ様々な働きがあります。
お酒が弱い方は、お酒を飲む前にセサミンのサプリメントを摂取して、効率よく効果的に悪酔いを防ぎましょう。
また、セサミンを含むゴマには、アルコールが胃で吸収されることを防ぐ働きがあります。
このため、お酒を飲む前後にセサミンを含んでいるゴマを使った料理を食べることで、血中アルコール濃度の急激な上昇を抑え、悪酔いや二日酔いを防止することができます。
ですが、セサミンは他にアルコール分解を助けるウコンなどと比べても、即効性がある成分ではありません。
急な飲み会のときでも悪酔いを起こさないために、普段からセサミンを摂取して肝機能を向上させると良いでしょう。