免疫とは、空気中にある目に見えない細菌やウイルスが体内に侵入したときに、それらを排除して体を守る働きのことをいいます。
つまり、免疫力とは文字通り「疾病から免れる」ために働く力なのです。
また、ガン細胞など体内で変質した細胞から体を守る作用も、免疫力によるものです。
このように、健康を保つために免疫力はなくてはならない存在です。
しかし、免疫力は20歳前後を過ぎると、徐々に衰えてしまいます。
健康で元気な体を守るためには、免疫力の低下を防ぎ、その力を向上させることが大切です。
免疫力を低下させる原因の一つが、活性酸素です。
呼吸の際に取り入れた酸素は、細胞内のミトコンドリアという小器官でエネルギーに変えられます。
このときに利用した酸素の2~4%が強い酸化力を持つ活性酸素に変わり、細胞を傷つけてガンや生活習慣病などを引き起こします。
この活性酸素は、エネルギーを生産しているミトコンドリアも攻撃します。
その結果、代謝を低下させて免疫力が衰えてしまいます。
免疫力を向上させるためには、抗酸化物質によって活性酸素を除去することが大切です。
私たちの体内には、活性酸素から細胞を守るSODとよばれる酵素がありますが、その酵素は加齢とともに低下していきます。
このため、外部から抗酸化物質を摂取することが望ましいです。
3-1.活性酸素を除去して免疫力を高める
免疫力を向上させるために、ふさわしい抗酸化物質がゴマに含まれているセサミンです。
セサミンは、活性酸素を多く発生させる肝臓で抗酸化作用を発揮し、活性酸素を十分に除去することができます。
抗酸化物質には、ビタミンCなど様々な種類が存在しますが、多くは水溶性であるため血液中で作用し、肝臓まで到達することができません。
これに対してセサミンは、肝臓に到達した後に強い抗酸化物質に変化する、大変貴重な成分です。
セサミンによって活性酸素を除去することで、細胞を酸化から守り機能を高めることができます。
また、エネルギーを生産しているミトコンドリアを守ることで、免疫力を向上させます。
3-2.免疫細胞が存在する肝臓を守る
肝臓には、様々な免疫細胞が存在し体を守っています。
肝臓にあるマクロファージとよばれる免疫細胞は、外から体内に侵入してきたウイルスや細菌を食べてくれます。
また、NK細胞という免疫細胞は、老化した細胞やウイルスに感染した細胞を処理します。
T細胞は、免疫をコントロールする指令役として役割を果たします。
このように、肝臓には免疫細胞が存在していますが、ストレスや偏った食生活などで活性酸素が過剰に発生してしまうと、この免疫細胞が傷つき力を発揮出来なくなります。
免疫力を向上させるためには、肝臓を活性酸素によるダメージから守る必要があります。
ゴマに含まれているセサミンは、この肝臓で直接活性酸素を除去するため、免疫細胞の力を守ることができます。