高脂血症(脂質異常症)とは、体内で脂質の調整が上手く出来ず、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多くなりすぎている状態、または善玉コレステロールが少ない状態が続く病気です。
この高脂血症は、そのままにしておくと動脈硬化が徐々に進んでいき、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。
ゴマに含まれているセサミンは、健康面に様々な効果をもたらしますが、この高脂血症の予防にも役立つのです。
1-1.コレステロールの調整や脂質の代謝を行う肝臓の機能を高める
高脂血症の原因には、遺伝的な要因で起こる「原発性高脂血症」や肝臓病や腎臓病などの病気によって起こる「続発性(二次性)高脂血症」、そして脂肪分が多い高カロリー食を摂り過ぎることによって起こるケースがあります。
また、運動不足で摂取カロリーが十分に消費されないことにより、体内に脂肪として蓄積されてしまうことも原因の一つとして考えられます。
高脂血症を予防するためには、食生活の見直しや運動、活性酸素による肝細胞や腎細胞の酸化を防ぐことが大切です。
特に、コレステロールの7~8割は肝臓で作られるため、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすためには、細胞を酸化させる活性酸素を除去して肝機能を高めることが必要です。
また、食事からコレステロールを摂り過ぎると、肝臓でのコレステロールの合成がセーブされ、血中のコレステロールの量が一定に保たれるように調節されます。
しかし、慢性的な食べ過ぎや偏食などが続くと調節が追い付かなくなり、悪玉コレステロールを作り続けてしまいます。
ですので、普段から食べ過ぎないこととバランスの良い食事を心がけると良いでしょう。
ゴマに含まれているセサミンなら、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果や、細胞を酸化させる活性酸素を除去し、肝臓や腎臓の機能を高める効果に期待できるのでおすすめです。
セサミンは、ゴマにわずか1%程度しか含まれていない抗酸化物質であるゴマリグナンの一種です。
抗酸化物質には様々な種類が存在しますが、そのほとんどが水溶性であるため血液中で作用し、コレステロールの調整を行う肝臓まで到達することができません。
これに対してセサミンは脂溶性で、胃腸では分解されずに血液を肝臓に運ぶ門脈と呼ばれる静脈で吸収されます。
このため肝臓で直接作用し、活性酸素を十分に除去して肝臓や隣接している腎臓の機能を高めることができるのです。
そして、肝機能が高まると、肝臓の持つコレステロールを調整する機能やエネルギーの合成機能が正常に働くようになり、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が減ります。
さらに、肝臓にコレステロールを戻す役割がある善玉コレステロールを増やすことができ、高脂血症の予防にも繋がるのです。
1-2.抗酸化作用によって活性酸素が悪玉コレステロールを酸化させることを防ぐ
高脂血症にかかり、血中に悪玉コレステロールが増えてしまった場合、活性酸素によって悪玉コレステロールが酸化して血液がドロドロになる恐れがあります。
また、酸化した悪玉コレステロールは、血管の内側にこびりついて血液の通り道を狭めてしまい、動脈硬化などの原因になってしまいます。
セサミンの抗酸化作用は、肝臓に到達した後にその酸化力を発揮するため、活性酸素を十分に除去して悪玉コレステロールの酸化を防ぐことができます。
また、前項でご紹介したように、セサミンは悪玉コレステロール自体を減らすことができるため、より効果的に高脂血症を予防することができるのです。
高脂血症の予防を目的としてセサミンを摂取する場合は、ゴマよりもセサミンのサプリメントが最適です。
なぜなら、ゴマの一粒一粒はとても小さいですが、脂質を多く含んでいるため、沢山の量を食べるとかえって脂質を摂り過ぎてしまうからです。
しかも、セサミンはゴマ一粒あたりにわずか1%程度しか含まれておらず、硬い殻に覆われている分そのままの状態では吸収しずらいため、セサミンを一日の摂取目安量である10mg摂取することは非常に難しいです。
これに対してセサミンのサプリメントは、余計な脂質を省いて作られるため、一粒一粒にセサミンが凝縮しています。
このため、より効率よく健康的にセサミンを摂取することができます。
サプリメントで毎日無理なくセサミンを続けて、高脂血症を予防しましょう。